CJIC2009で発表されたCerevoCamの可能性
8/29(土)に行われたCJIC2009でCerevo社から発表されたCerevoCam。写真はモックアップで、ぱっと見特徴的に感じたのが、ゲームコントローラーのような十字キー、そしてカメラの穴の小ささ。携帯電話よりコンパクトで、デジタルカメラに見えないといった感想を持つ人も多いのではないだろうか。
このカメラ、一言で言うと「撮影した写真データが、意識せずにWiFi or Emobileを介してサーバーに保存される仕組みをもったカメラ」?(うまく表現できずに申し訳ない)。アップロードの手間を省いて、よりスピーディに写真をシェアできる画期的なカメラともいえるだろうか。
ちなみにスペックは以下の通り(プレゼン資料から抜粋)。
- 3G HSUPA対応(Emobile D21HW等)
- ファームウェアアップデートで機能が拡大
- ユーザーメイドアプリ対応予定
- 動画対応予定
- 9M CMOS Sensor
- 2.4 LCD 480*240
- FOV55度レンズ F3.2 固定焦点
- 950mA LiPo Battery
- 白/黒 2色展開,黒は限定
- WiFi 802.11n対応(b/g/n)
- MicroSDカード対応
- キセノンフラッシュ搭載
- Texas Instrument DM355 & MSP430採用
注目すべきところは最初の3点だろうか。USBタイプのEmobile端末を差すことでオンライン化できる点。そして、積極的なファームアップで機能アップを図る点。ユーザーメイドアプリをいずれ搭載できるようになる点。
私としては、ユーザーメイドアプリがもっとも気になる点。どんなフレームワークが用意され、APIでどこまでのことができるのか。ネイティブまで触れるということを発表の中で説明していたが、セキュリティ面でちょっと心配。しかし、chumbyやAndroid、アプリキャスト的な発想はとてもいいと思う。可能性が無限大に広がるし。せっかく十字キーがあるからスーパーマリオでも入れたい衝動にかられる(笑)。
ちなみに、価格は2万円前後ということで、手に届きやすい。発売は年内。
では、サーバー側はどうなっているのだろうか。
ここに写真が掲載されているが、至ってシンプルな印象。電源周りは特に工夫しているようだ。ハード周りの工夫についていろいろと語られているが、ソフト面ではどうなのだろうか。たとえばhttpd。単純にApacheを使っているのでは面白くない。独自に軽量httpdを作っていてもおかしくない。1台あたりのセッション数などの処理能力・キャパシティも気になる。どこかで岩佐氏に会った際には直接聞いてみたい。
CerevoCamの開発に当たって、開発者のみなさんは本当に苦労されたのではないかと思う。組み込み能力はもちろん、ハードウェア、回路の知識も相当必要かと思う。
ただ、今回の発表で残念だった点をあえて挙げておく。サーバーサイド(CerevoLife)のUIがあまり練られていないように思えた。カメラ側のUIは研究に研究を重ねたような跡を感じた。しかし、Web側のUIはどうだろうか。実際操作していないからかもしれないが、新しさや使いやすさをぱっと見た感じで感じることはできなかった。要は惹きつけられなかった。
あと、ユーザーメイドアプリの事例、デモが見たかった。2、3用意するだけでもだいぶ印象は違うのではないだろうか。フレームワークが未完成でもカメラとしてではなく、こういった使い方もある的なデモが見たかった。
最後に。実際の筐体に収まったほぼ製品といえるカメラができあがるのが本当に待ち遠しい。手の中に収まり、軽快に動作し、写真をアップロードする手間を感じさせない体験を早くしたい。CJIC2009の会場では、発売後に抽選でCerevoCamがもらえるという抽選券 兼 ステッカーもいただいた。手に入れた暁には、独自アプリも開発して、CerevoCam上での新しいサービスも考えていきたい。

